ネコの心筋症について

チノが「心筋症」と診断されたので、ネコの心筋症について少しだけ。

心筋症について

心筋症には様々なタイプがありますが、その多くが「肥大型心筋症」といわれています。それは心臓の筋肉が分厚く肥大してしまう病気。そうなると十分な心機能を保てなくなり、まわりの臓器にも重大なダメージを与えてしまいます。また、血栓ができやすくなるので、血管が詰まり下半身不随になったり、突然死にいたることもあります。原因の多くは遺伝によるもの。心筋症は不治の病であり、治療や投薬は症状の緩和をするためのものになります。

サンポ

サンポは2歳という若さでこの病気になってしまいました。やはり遺伝的ものでした。
凛々しいサンポの写真
サンポが最初に検査に行ったときは、心臓の左心房は血液でパンパン、そのため弁に隙間ができて逆流が生じ、肺も水でパンパン(肺水腫)というかなり危険な状態でした。しかし、適切な治療や投薬(強心薬・血管拡張薬・利尿薬・血小板凝集抑制剤など)のもと、その後10ヶ月も生きることができました。でも最後は病魔には勝てなかった…
甘えた表情のサンポ

早期発見がカギ

もちろん、早期発見できれば十分に長生きすることができます。
心筋症かどうかのチェックポイントは、
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 ・呼吸が荒くなる(お腹の動きが深くて早い)
 ・少し動いただけでも息切れする
 ・活動性が低下する
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でも、ネコはギリギリまで症状を表に出さないので、こうした症状が顕著に現れている時はすでにかなり進行している可能性も(サンポの場合がそうでした)。
今回チノは、結膜炎を診てもらう為に病院に行った際、合わせて行なってくれた聴診で早期発見をすることができました。やはり定期的に動物病院で健康診断をしてもらうことは大切ですね。
サンポを毛づくろいするチノ
医学的なことについては素人なのでこれくらいにしておきますが、同じような病気で苦しんでいる猫ちゃんをお世話している方たちに、サンポの闘病をお世話をした経験を、いつか何かの形で役立てることができればと思っています。
毛布から顔をだすピノとサンポ

正確な情報

「心筋症」についてのより詳細な情報は下記サイトからどうぞ。心臓病とそのケアについて分かりやすく説明されているだけでなく、執筆されている先生の誠実さや優しさが伝わってくるサイトです。心臓病のネコを実際に世話したわたしが一番にお勧めできるサイトです。

チノの心臓精密検査

無彩色トリオ

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